2013年09月04日
お笑い芸人とフィリップ・コトラーとモヒートの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の68回目です。
戦略が重要だとこの連載でも何度も書いていますが、具体的にどうすればいいかが分からないという方は多いと思います。
そういう方にお勧めなのが、「市場地位戦略」です。
提唱者のフィリップ・コトラーは、市場シェアによって、企業のポジションをリーダー・チャレンジャー・フォロワー・ニッチャ―の4つに分類し、それぞれのポジション別のとるべき行動、とってはいけない行動を示しました。
企業のポジショニングを確実に行うことができれば、基本的な行動が示されるというわかりやすさが魅力といえるでしょう。
せっかくですので、今後4回にわたって、それぞれのポジションについて説明していきます。
題材は、お笑い芸人なんていかがでしょうか
今回は、市場のリーダーについて説明します。
・リーダー
今回はいくつもの冠番組を持っている芸人さんをリーダーとしました。
該当する芸人は、明石家さんま、ダウンタウン、タモリ、所ジョージ、ナインティナイン、(新)くりぃむしちゅーなどではないでしょうか。
ビートたけしは、文化人ということで・・・。
このグループが採るべき行動は同質化戦略と全方位戦略です。他のグループに属する芸人がやって、受けたことをどんどん取り入れ(同質化)、色々な種類の番組に出演(全方位)することで、生き残ることができます。
同質化戦略ですが、若手芸人が体を張っても、「でも、ダウンタウンは年末に体張ってるし、ナインティナインも体張るよね」と言われれば、その方がどこかすごく感じますよね。
また、知名度を活かして出演番組のレパートリーを広げるという全方位戦略を行うことで、追随者の入る余地を減らすことができるわけです。
やってはいけないことは、価格競争です。
このグループに属する芸人が、出演料を下げると市場自体が縮小してしまいます。
例えば、明石家さんまさんが出演料を一気に引き下げると、他の芸人さん達には「さんまさんがこの出演料なのに、あなたがこんなにとるんですか?」と言われてしまうでしょう。
すると結果として、お笑い芸人全体の出演料が下がってしまい、市場が縮小してしまうのです。
さて、くりぃむしちゅーの前に(新)と書いたのには理由があります。
といいますのも、彼らは数年前までチャレンジャーに位置していました。
しかし、現在の番組数をみると、そこから、リーダーの一角に躍り出たと言えるでしょう。
このチャレンジャーの説明は次回にしますのでお待ちください。
それでは今日のブラックボードです。
○モヒート!
こんな感じ
今年の夏は暑かったこともあり、やたらとプッシュされたモヒートの看板です。
さすがに、ミント味のチョコレートがコンビニの棚からはずれ、代わりにモヒート味のチョコレートが並んだ時はどうかと思いましたが・・・(笑
とはいえ、暑い夏にはぴったりのこのカクテル、ついにブラックボードに単独で載るほどになりました。
「え?モヒートって何?知らない」って人は対象にしてないのです。
「え?モヒート?ミント?暑い日に合いそう。飲んでみたい」という好奇心の強い人や「お!モヒート、さっぱりしたい!」って人が対象です。
ちなみに、この好奇心の強く新商品をすぐに受け入れる消費者層がどう動くかによって、モヒートが今後も定着するかどうかが決まるのですが、興味のある方は、アーリーアダプターで検索してみてください。
個人的には、フレッシュミントのモヒートが手軽に飲めるようになるといいなぁ、と思っています^^
ブラックボード三昧の68回目です。
戦略が重要だとこの連載でも何度も書いていますが、具体的にどうすればいいかが分からないという方は多いと思います。
そういう方にお勧めなのが、「市場地位戦略」です。
提唱者のフィリップ・コトラーは、市場シェアによって、企業のポジションをリーダー・チャレンジャー・フォロワー・ニッチャ―の4つに分類し、それぞれのポジション別のとるべき行動、とってはいけない行動を示しました。
企業のポジショニングを確実に行うことができれば、基本的な行動が示されるというわかりやすさが魅力といえるでしょう。
せっかくですので、今後4回にわたって、それぞれのポジションについて説明していきます。
題材は、お笑い芸人なんていかがでしょうか
今回は、市場のリーダーについて説明します。
・リーダー
今回はいくつもの冠番組を持っている芸人さんをリーダーとしました。
該当する芸人は、明石家さんま、ダウンタウン、タモリ、所ジョージ、ナインティナイン、(新)くりぃむしちゅーなどではないでしょうか。
ビートたけしは、文化人ということで・・・。
このグループが採るべき行動は同質化戦略と全方位戦略です。他のグループに属する芸人がやって、受けたことをどんどん取り入れ(同質化)、色々な種類の番組に出演(全方位)することで、生き残ることができます。
同質化戦略ですが、若手芸人が体を張っても、「でも、ダウンタウンは年末に体張ってるし、ナインティナインも体張るよね」と言われれば、その方がどこかすごく感じますよね。
また、知名度を活かして出演番組のレパートリーを広げるという全方位戦略を行うことで、追随者の入る余地を減らすことができるわけです。
やってはいけないことは、価格競争です。
このグループに属する芸人が、出演料を下げると市場自体が縮小してしまいます。
例えば、明石家さんまさんが出演料を一気に引き下げると、他の芸人さん達には「さんまさんがこの出演料なのに、あなたがこんなにとるんですか?」と言われてしまうでしょう。
すると結果として、お笑い芸人全体の出演料が下がってしまい、市場が縮小してしまうのです。
さて、くりぃむしちゅーの前に(新)と書いたのには理由があります。
といいますのも、彼らは数年前までチャレンジャーに位置していました。
しかし、現在の番組数をみると、そこから、リーダーの一角に躍り出たと言えるでしょう。
このチャレンジャーの説明は次回にしますのでお待ちください。
それでは今日のブラックボードです。
○モヒート!
こんな感じ
今年の夏は暑かったこともあり、やたらとプッシュされたモヒートの看板です。
さすがに、ミント味のチョコレートがコンビニの棚からはずれ、代わりにモヒート味のチョコレートが並んだ時はどうかと思いましたが・・・(笑
とはいえ、暑い夏にはぴったりのこのカクテル、ついにブラックボードに単独で載るほどになりました。
「え?モヒートって何?知らない」って人は対象にしてないのです。
「え?モヒート?ミント?暑い日に合いそう。飲んでみたい」という好奇心の強い人や「お!モヒート、さっぱりしたい!」って人が対象です。
ちなみに、この好奇心の強く新商品をすぐに受け入れる消費者層がどう動くかによって、モヒートが今後も定着するかどうかが決まるのですが、興味のある方は、アーリーアダプターで検索してみてください。
個人的には、フレッシュミントのモヒートが手軽に飲めるようになるといいなぁ、と思っています^^
Posted by 中小企業診断士 飯田展久 at 00:01│Comments(0)
│佐世保商工会議所:コラム