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2013年09月18日

お笑い芸人とフィリップ・コトラーと雨の日はお得の話


みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の68回目です。

さて、前回に引き続きコトラーの市場地位戦略をお笑い芸人の生き残り戦略に当てはめてみます。
今回はチャレンジャーの説明です。

・チャレンジャー
ここに位置するのは、リーダーの地位をうかがう、もしくはうかがえるポジションに位置する芸人さんです。
今回は、雨上がり決死隊、ロンドンブーツ1号2号、(元)くりぃむしちゅー、(元)キングコングといった芸人さんとしました。
ここにポジショニングされる芸人さんが行うべき行動はリーダーに対する徹底した差別化戦略(価格競争も含む)です。
リーダーが取れないような戦略を打ち出すことで、違いを鮮明にしながらファンを獲得することが必要です。
たとえば、ロンドンブーツ1号2号がとった戦略は、素人いじりとPTAに嫌われる企画でも厭わないことです。
素人いじりはともかく、リーダーに位置する芸人さんは、PTAに嫌われることは好まないはずです。
それをあえてやることで、自らの市場を確保しています。
雨上がり決死隊の場合は、深夜帯におけるマニアックな企画によってポジションを維持しています。
番組をゴールデンに移行して万人受けの企画になるよりは、深夜帯でマニアックな企画を行うことで、リーダーと差別化していると言えるでしょう。
深夜帯はゴールデンに比べて出演料が低いそうですが、そこはDVD売上でカバーする手法をとっているようです。
さて、元々このチャレンジャーにポジショニングしていたくりぃむしちゅーは、豊富な語彙をいかした突っ込みと雑学により差別化を行うことで、何度かリーダーへのシフトを試みました。
その試みは失敗に終わったわけですが、主な理由は、深夜帯での人気番組をゴールデンへと移行する際に、企画内容を万人受けの企画とすることで、元々のリーダーたちとの差が少なくなってしまったことによる失敗と言えるでしょう。
これは前述した雨上がり決死隊とは逆の選択です。
現在は、クイズ番組や他の芸人との絡みの中でその特異な突っ込みの能力による差別化を維持したまま、リーダーへの移行ができたと思われます。
くりぃむしちゅーと雨上がり決死隊の例でみたように、ここにポジショニングする芸人がしてはいけいことは、同質化戦略です。
特にリーダーとの同質化はしてはいけない行動ですし、リーダーがチャレンジャーへ同質化を仕掛けてきた場合にも注意しなければなりません。
ここに失敗したのが、キングコングです。
人気の冠番組を持ってはいるが、あくまでもチャレンジャーでありリーダーへ行くにはあと少しというところに彼らはポジショニングしていたわけですが、彼ら自身は自らの位置を勘違いしてしまったようです。
それも高い方に。
結果としてキングコングは、自らリーダーと同質化してしまう行動をとってしまい、ポジションを失ってしまいました。
次回は、フォロワーについて説明したいと思います。

それでは今日のブラックボードです。

○雨日はお得

こんな感じ


雨の日はお得、というブラックボードです。

対面販売だと全て1割引きになるようで、ありがたいサービスです。

こういうサービスは大々的にアピールするのと、じわじわ浸透するのを待つのとどちらがいいのかと考えてしまいます。

立地や来店客数、人通りなんかにも左右されそうな疑問なのですが、そもそもの客数が多い店なら、こっそりアピールなのかな・・・、というのが今のところの私の答えです。

みなさんはどう思いますか?
  

Posted by 中小企業診断士 飯田展久 at 00:01Comments(0)佐世保商工会議所:コラム

2013年09月04日

お笑い芸人とフィリップ・コトラーとモヒートの話

みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の68回目です。

戦略が重要だとこの連載でも何度も書いていますが、具体的にどうすればいいかが分からないという方は多いと思います。
そういう方にお勧めなのが、「市場地位戦略」です。
提唱者のフィリップ・コトラーは、市場シェアによって、企業のポジションをリーダー・チャレンジャー・フォロワー・ニッチャ―の4つに分類し、それぞれのポジション別のとるべき行動、とってはいけない行動を示しました。
企業のポジショニングを確実に行うことができれば、基本的な行動が示されるというわかりやすさが魅力といえるでしょう。

せっかくですので、今後4回にわたって、それぞれのポジションについて説明していきます。
題材は、お笑い芸人なんていかがでしょうか
今回は、市場のリーダーについて説明します。

・リーダー
今回はいくつもの冠番組を持っている芸人さんをリーダーとしました。
該当する芸人は、明石家さんま、ダウンタウン、タモリ、所ジョージ、ナインティナイン、(新)くりぃむしちゅーなどではないでしょうか。
ビートたけしは、文化人ということで・・・。
このグループが採るべき行動は同質化戦略と全方位戦略です。他のグループに属する芸人がやって、受けたことをどんどん取り入れ(同質化)、色々な種類の番組に出演(全方位)することで、生き残ることができます。
同質化戦略ですが、若手芸人が体を張っても、「でも、ダウンタウンは年末に体張ってるし、ナインティナインも体張るよね」と言われれば、その方がどこかすごく感じますよね。
また、知名度を活かして出演番組のレパートリーを広げるという全方位戦略を行うことで、追随者の入る余地を減らすことができるわけです。
やってはいけないことは、価格競争です。
このグループに属する芸人が、出演料を下げると市場自体が縮小してしまいます。
例えば、明石家さんまさんが出演料を一気に引き下げると、他の芸人さん達には「さんまさんがこの出演料なのに、あなたがこんなにとるんですか?」と言われてしまうでしょう。
すると結果として、お笑い芸人全体の出演料が下がってしまい、市場が縮小してしまうのです。
さて、くりぃむしちゅーの前に(新)と書いたのには理由があります。
といいますのも、彼らは数年前までチャレンジャーに位置していました。
しかし、現在の番組数をみると、そこから、リーダーの一角に躍り出たと言えるでしょう。
このチャレンジャーの説明は次回にしますのでお待ちください。

それでは今日のブラックボードです。

○モヒート!

こんな感じ


今年の夏は暑かったこともあり、やたらとプッシュされたモヒートの看板です。

さすがに、ミント味のチョコレートがコンビニの棚からはずれ、代わりにモヒート味のチョコレートが並んだ時はどうかと思いましたが・・・(笑

とはいえ、暑い夏にはぴったりのこのカクテル、ついにブラックボードに単独で載るほどになりました。

「え?モヒートって何?知らない」って人は対象にしてないのです。

「え?モヒート?ミント?暑い日に合いそう。飲んでみたい」という好奇心の強い人や「お!モヒート、さっぱりしたい!」って人が対象です。

ちなみに、この好奇心の強く新商品をすぐに受け入れる消費者層がどう動くかによって、モヒートが今後も定着するかどうかが決まるのですが、興味のある方は、アーリーアダプターで検索してみてください。

個人的には、フレッシュミントのモヒートが手軽に飲めるようになるといいなぁ、と思っています^^
  

Posted by 中小企業診断士 飯田展久 at 00:01Comments(0)佐世保商工会議所:コラム