2014年08月20日
社長の仕事と控えめな話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の90回目です。
そして、ここで一端最終回ということになります。
みなさん、これまでありがとうございました。
最後に何を書くかに悩んだのですが、社長の目が届く規模の会社で、社長がしなければならない最低限の事について書こうと思います。
・現状分析と経営計画策定
・資金繰り管理
・売上予算管理
・社員との対話
・日々の活動と状況変化を踏まえた経営計画の細かい見直し
順不同に書きましたが、まずは現状分析を踏まえた上での経営計画が必要です。
重要なのは“現状分析を踏まえた”という点です。
これがなければ、それは経営計画ではなく単なる夢とか希望です。
そこで決まった売上目標の管理もしてください。
その目標が達成できそうなものなのか、達成するにはどうすればいいのか、そもそも困難なのかの判断を繰り返すことは重要です。
経営計画には会社としての将来も盛り込まれているはずですから、それについて社員さんと話すことをしなければ、会社としての目標を共有できません。
もちろん社員さんの話にも耳を傾けてください。
現場にいる人の意見は重要です。
その中に思わぬ状況の変化や成功へのヒントが隠れているかもしれません。
それらを踏まえて経営計画を細かく見直すことは一番重要かもしれません。
さて、資金繰りですが、厳しくなればなるほど、その管理を投げ出す方が多いようです。
現金は血液と一緒ですから、常にその状況を把握しておくように、できれば付き合いのある金融機関さんにも報告をしておくようにして下さい。
他にもたくさん社長の仕事はあるのでしょうが、最低限はやらなければいけないこととして、上記の5つを紹介して、佐世保商工会議所としてのコラムは終了したいと思います。
それでは今日のブラックボードです。
〇控えめが良い感じ
こんな感じ
隠れ家のようにひっそりとたたずむお洒落な店のブラックボードです。
あえて小さく、控えめにしてあるようです。
店の雰囲気として、通常のA型看板や大きなブラックボードは合いませんし、興味を持った人だけ、「あれ?なんだろ・・・?」と読みに行く、効果を狙ったのだと思われます。
元々が目的外の店ですし、ある程度顧客の選別は終わっている場合には、あえて小さくしたブラックボードも効果的なのかもしれません。
2014年08月06日
「この店は自分の店」と実は新鮮な話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の89回目です。
突然ですが、諸事情がありまして、このコラムを八月一杯をもちまして終了させていただくこととなりました。
これまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ただ、ブログとしての更新はゆっくりと続けていこうと考えておりますので、そういう意味では今後ともよろしくお願いいたします。
つい最近、「夏になると○○で冷製パスタを食べたくなるんですよね。年に一度は食べるって決めてるんです」と知り合いの女性に言われたことがあります。
考えてみると私も夏に必ずかき氷を食べに行く店がありますし、年に一度友人と必ず行くと決めている店もありますし、誰かへのプレゼントに悩んでいるときはとりあえず行ってみるという店もあります。
これらの店をどういう基準で選んでいるのかというと、それは味や品揃えだけではないのです。
その店の雰囲気、商品への思い入れ、こちらの悩みへの的確な反応、そういった“心地よいサービス”が積み重なった結果、「この店は自分の店」という意識が芽生え、それがいわゆるストアロイヤリティ(顧客が店舗に対して持つ忠誠心)となってるのです。
それはつまり、たとえ仕入れさえすればどこでも扱っている商品でも、「その店で買う理由」を作れれば売り上げを伸ばすことは可能だということです。
みなさんの店のお客さんの何人が、みなさんの店を「この店は自分の店」と思ってくれているでしょうか?
それでは今日のブラックボードです。
〇季節もの?
こんな感じ
福岡では毎年8月1日は大濠公園の花火大会の日なのですが、その花火が見える店として予約を受付中なのだそうです。
当日はかなりの人出となる人気のイベントを店内から花火が見えることを有効に使って集客につなげようとしているようです。
人ごみが怖い私は会場に行ったことがないのですが、ここなら安心です。
お酒も飲みつつ、食事もしつつ、花火が見えるわけですから。
こういうブラックボードの他にも、「新幹線が見えます」「北斗七星の水汲みが見えます」といった内容のものを見たことがあります。
花火のようなものだけでなく、日常的なちょっとしたことでも、お客様にとっては新鮮かもしれません。
ブラックボード三昧の89回目です。
突然ですが、諸事情がありまして、このコラムを八月一杯をもちまして終了させていただくこととなりました。
これまでお付き合いくださいまして、ありがとうございました。
ただ、ブログとしての更新はゆっくりと続けていこうと考えておりますので、そういう意味では今後ともよろしくお願いいたします。
つい最近、「夏になると○○で冷製パスタを食べたくなるんですよね。年に一度は食べるって決めてるんです」と知り合いの女性に言われたことがあります。
考えてみると私も夏に必ずかき氷を食べに行く店がありますし、年に一度友人と必ず行くと決めている店もありますし、誰かへのプレゼントに悩んでいるときはとりあえず行ってみるという店もあります。
これらの店をどういう基準で選んでいるのかというと、それは味や品揃えだけではないのです。
その店の雰囲気、商品への思い入れ、こちらの悩みへの的確な反応、そういった“心地よいサービス”が積み重なった結果、「この店は自分の店」という意識が芽生え、それがいわゆるストアロイヤリティ(顧客が店舗に対して持つ忠誠心)となってるのです。
それはつまり、たとえ仕入れさえすればどこでも扱っている商品でも、「その店で買う理由」を作れれば売り上げを伸ばすことは可能だということです。
みなさんの店のお客さんの何人が、みなさんの店を「この店は自分の店」と思ってくれているでしょうか?
それでは今日のブラックボードです。
〇季節もの?
こんな感じ
福岡では毎年8月1日は大濠公園の花火大会の日なのですが、その花火が見える店として予約を受付中なのだそうです。
当日はかなりの人出となる人気のイベントを店内から花火が見えることを有効に使って集客につなげようとしているようです。
人ごみが怖い私は会場に行ったことがないのですが、ここなら安心です。
お酒も飲みつつ、食事もしつつ、花火が見えるわけですから。
こういうブラックボードの他にも、「新幹線が見えます」「北斗七星の水汲みが見えます」といった内容のものを見たことがあります。
花火のようなものだけでなく、日常的なちょっとしたことでも、お客様にとっては新鮮かもしれません。
2014年07月16日
意識の共有と夏の定番の話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の88回目です。
中小企業診断士の仕事の中で、社長さんからお話を聞いていると、「自分がしたいことが中々スタッフに伝わらない」と言われることがあります。
綺麗な言葉に言い直すと、社員との意識の共有についての悩み、ということになるでしょか。
特に代替わり前後など、事業のターニングポイントにある中小企業さんには多い悩みのようです。
この問題に教科書的に回答するなら、社員の前で方針を発表して決意を示すということになります。
しかし、個人的にはその前にするべきことがあると考えています。
それは、休み時間やお昼の時間などちょっとした空き時間に、今後どうしたいのかをなんとなく話しておく、ということです。
少しずつ、少しずつ、自分のやりたい話をし、相手の話を聞き、取り入れるべきは取り入れて、そしてまた自分の話をする。
それを繰り返しておいて、下地を作っておいてから、社員の前での決意表明をすることによって、すんなりと意思を共有することができます。
それでは今日のブラックボードです。
〇夏の定番
こんな感じ
夏になると目に留まるビールのブラックボードです。
何変哲のない普通のボードなのですが、キンキンとか書いてあると弱いですよね。
季節ものと言いますか、その時期の商品はただそう書いてあるだけで購買意欲を刺激します。
そう考えると、最初に「冷やし中華始めました」と書いた方はすごいですよね。
このコピーが夏の到来を告げる定番になると、その方は予想していなかったでしょうから。
2014年07月02日
3戦で終了とブログ風な話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の87回目です。
ワールドカップも3戦で終わってしまい(大会自体は続いていますが)、睡眠時間という基準からはめでたい結果となりました。
いえ、実際は睡眠不足で動けなくなるくらい勝ち進んでほしかったのですが・・・。
今回の大会を含めた4年間の総括はいずれ出てくるはずです。
それを活かすも活かさないもサッカー協会次第なのですが、この4年間の計画とその実行、そしてその確認と確認からの再試行という流れは、一般の会社、というよりもマネジメントそのものです。
実際は4年という長期スパンの中に、更に細かいスパンでの計画、実行、確認、再試行が行われ、その中で長期的スパンに適合する形での新たな戦略の策定や既存の戦略の修正を行うことが必要となります。
戦略の策定とその後の戦略の実行にズレが生じることはおかしな事ではありません。
問題はそのズレがそもそもの戦略に沿ったものであるか、創発的な取り組みとしてズレが生じているかということです。
戦略に沿い、そして事業所内部でのコミュニケーションの中でより良い選択を行った結果そのズレが生じたのであれば問題はありません。
しかし、戦略の実行主体が、戦略を無視した結果生まれたズレであればそれは問題です。
戦略はただ策定すればいいのではありません。
実行段階でのチェックまで含めて戦略ということを、頭の片隅にでも留めておいてください。
それでは今日のブラックボードです。
〇ブログ風
こんな感じ
最近見かけることが多くなったブログ風のブラックボードです。
日々の出来事を書いてみることで、お客様との距離も縮まります。
既存のお客様なら会話のネタにもなりますし、新規の方でも心理的な距離が縮まりますよね。
また、さりげなく女性スタッフが在籍していることがアピールすることで、女性も入りやすい店であることを伝えてあるなど、内容にも工夫が見られていい感じです。
ちなみに更新頻度が気になるところなのですが、当番制にすれば毎日でもできそう・・・、かな?
2014年06月18日
西村主審のジャッジと情報開示の話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の86回目です。
サッカーワールドカップが始まりました。
この時期は寝不足になる方も多いのではないでしょうか。
かくいう私も、できるだけ日本戦に合わせたスケジュール調整をしようと頑張っているところです。
この記事を書いている時点では、開幕戦の結果が分かった状態です。
開催国であるブラジルの順当勝ちでしたが、勝敗の他にこの試合で主審を務めた西村主審のジャッジも話題となっているようです。
ルールとは基準ですから、その基準に照らした運用が重要です。
しかし、どうしてもグレーな(判断が分かれる)部分は発生します。
その場合の運用は審判に委ねられるものですから、この文章では今回の判定の是非については問いません。
ただ、そのグレーの部分の判断をどうするのかによって引き起こされる問題が大きいのであれば、基準自体の見直しが必要だと考えられます。
たとえば、サッカーではオフサイドのルール解釈はかなり早い周期で変化します。
曖昧な記憶ではありますが、エリア内の判定とカードについても、ルールの見直しの項目として上がっていたと思います(間違っていれば申し訳ございません)。
振り返って、皆さんの会社のルールはいかがでしょうか?
就業規則、作業基準、その他明文化されていない物も含めるとさまざまなルールがあると思います。
それらは明確な、運用しやすい、グレーゾーンが小さくその判断で引き起こされる問題も小さな、そしてそもそも明文化されてないルールに重大な項目が入っていないルールとなっているでしょうか?
それでは今日のブラックボードです。
〇情報開示は重要です
こんな感じ
距離の問題で最近足が遠のいていた量販店に久しぶりに行ってみました。
すると以前はなかった表示がありましたので、写真に撮ってみました。
商品に問題があった場合の表示ですが、先に知らされると安心感があるものです。
以前、このブログにも書いた(←下線部リンクあり)のですが、商品、特に食品の問題に関して、常に取り扱っている販売員と購入者の間には、意識の隔たりがあるものです。
その差を埋めるために、以前に情報を開示するのは解決策の一つなのだと思います。
その他、店内の商品陳列など、以前とはいい方向に変更されており、買い物が楽しく感じる店舗となっていました。
2014年06月04日
目標の見直しは難しいとお手本②の話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の85回目です。
月並みな話ですが、4月5月と圧倒間に過ぎ去り、もう6月です。
1年で言うと折り返しの月、年度で言うと第一4半期最後の月ということで、今年度の目標が達成できそうか、改善点はないかと見直すのにちょうどいいタイミングだと思います。
私個人としては、思ったよりも読書量が少ないのが問題です。
忙しく時間が取れないという点に、時間が取れても疲れからかすぐに寝てしまう、という体力(?)の問題が加わります。
ついでに言うならば、一度読んだ本を自分の中で咀嚼する時間がなければ、知識を身につけることができないという私自身の能力の問題もあります。
となると、最優先課題は時間の確保であり、仕事だけでなく日々の時間の使い方の効率アップ、これに加えて体力面の問題解決のために遅くとも24時には寝るという2点が必要なのですが、これがうまくいくなら何も苦労はしないわけです。
ええ、読書量についても、時間の確保についても、健康面についても、何年間も同じ問題を考え、同じように解決しようとし、長く持っても一月程度という結果を繰り返しているのです。
こう考えると、戦略の実行やスケジュールの管理と見直し、という言葉を私が言うのもおこがましくなるのですが、それはそれこれはこれとして必要なことは必要ということでご容赦ください。
まずは、一度見直してみることが大事ですよ、ということで・・・。
それでは今日のブラックボードです。
〇前回に引き続き、お手本
こんな感じ
今回もお手本のブラックボードです。
どうでしょう、このアピール力。
顧客の持つ問題点にバシッと迫り、しかも解決策まで提示します。
内定をもらった人、未だもらえてない人に差が付き始めるこの時期、このブラックボードを見た就活生は思わず飛び込むのではないでしょうか。
ちなみに裏も中々でしたので、次回にでも紹介したいと思います。
2014年05月21日
助成金とお手本の話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の84回目です。
4月5月と色々な助成金の申請手続きのお手伝いをさせて頂いたのですが、その中で事業計画を問われることが増えています。
そういう時に既に事業計画があれば、申請手続きが早くなるだけでなく、より高い評価を受けやすい申請書を作成することができます。
少なくとも、過去に事業計画を作成した経験さえあればポイントを外さない申請書となっているようです。
昨年以降、中小企業向けの助成金は充実してきています。
その中には、現在の計画に沿った形で利用できるものもあるはずです。
それらが公表された時にすぐに対応するためにも事業計画は必要なのです。
それでは今日のブラックボードです。
〇お手本
こんな感じ
アスパラガスの紹介です。
アスパラガスに限らず、日々変わるおすすめ品とその紹介に関してブラックボードは相性がいいとつくづく感じます。
それにしても、このブラックボードはわかりやすいところがいいですね。
商品名、産地、受賞歴、含まれる栄養素、と端的に書いてあり、それが一目で理解できます。
これが手本です!というブラックボードではないでしょうか。
2014年05月07日
同じなのに対照的な本のタイトルとメニューの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の83回目です。
最近読んだ本について、興味深かったことをご紹介します。
とはいえ、興味深いのは内容ではなくタイトルなのですが。
まず1冊目は「不合理な地球人」。
行動経済学を用いて、人の判断のブレを解き明かし、合理的に下したはずの判断でも実は不合理な判断をしている場合があることを証明した本です。
そして2冊目は「人は意外に合理的」。
行動経済学を用いて、人の判断のブレを解き明かし、一見不合理な決断でもその決断に至るまでの思考過程には合理的な理由があることを証明した本です。
双方とも行動経済学の本なので、その中で使われる実験や質問のいくつかは同じもの。
どちらか一方で取り上げられた実験でも、その検証過程は他の実験とほぼ同じ思考をたどります。
にもかかわらず、同じような事象のどの側面を切り取るかによって、まったく正反対のタイトルが付くという点に面白さを感じました。
このような視点の動かし方を意識することで、新たな発想を生み出すことができるのだと思います。
それでは今日のブラックボードです。
〇そうだ鍋にしよう
こんな感じ
メニュー提案のブラックボードです。
新鮮な野菜があるので、今夜は鍋にしてはどうでしょう、という提案がされています。
下の方には、鍋の素とポン酢もついでに宣伝してあります。
このようなメニュー提案のブラックボードはときどき見かけるのですが、それは鍋の時期が多いように思います。
夏になってくると、“冷しゃぶ”とか“ビールと共に”のようなものなるのですが、購買量が稼げないような・・・。
誰かいい方法知りませんか?
2014年04月16日
補助金情報と観光案内ではない話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の82回目です。
助成金の情報を時々書いているわけですが、今回は「小規模事業者持続化補助金」を紹介します。
助成金の内容は、小規模事業者の1年以内に効果が出そうな設備投資や店舗改装、パッケージデザインなど販路拡大の取組みにかかった経費の3分の2、最大50万円を補助するというものです。
注意すべき点は、経営計画に基づいた販路拡大の取組みでなければならいという点です。
すでに1次締め切りは終了していますが、5月に2次締め切りがあるようです。
申請時には、お近くの商工会議所もしくは商工会(このブログを見る方のほとんどは佐世保商工会議所でしょうけれども)を通す必要がある補助金ですので、まずはそちらへどうぞ。
それでは今日のブラックボードです。
〇観光案内ではない
こんな感じ
一件観光案内に見えますが、実は観光案内ではないのです。
というのも、これは金融機関の中にあったものだから。
金融機関は地元の人間が使うものなので、観光とか必要ないのですね。
ということで、このブラックボードの目的は、共感とか共有ということになるのではないでしょうか。
地元の人なら知っていて当然な情報を載せることで、相手に親近感を持ってもらおう、ということですね。
これはなかなかうまい方法なのではないでしょうか。
2014年04月02日
新年度の戦略と顧客誘導のユーモアの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の81回目です。
新年度が始まりましたが、今年度の戦略の進み具合はいかがでしょうか。
今年度の進み具合と言われても今年度の戦略はこれからだし・・・、という反応は間違ってますよ。
今の段階では、新年度の戦略を走らせられるようになっていなければなりません。
つまり、昨年度のうちに今年度の戦略の一部でも実行しておき、その実現のための改善を進めておかなければならないのです。
それは具体的には、攻略先のリストアップや営業トークの開発、プロジェクトチームの発足と問題点の洗い出しを行っておく、などです。
これらをまだ終えていないのであれば、それは今年度既に他社よりも出遅れているということです。
善は急げと言います。
なるべく早く、今年度の戦略を進めてください。
それでは今日のブラックボードです。
〇矢印↑→↓←
こんな感じ
複合施設内の看板、なのですが、よく見ると「この先19歩(店長調べ)」矢印が取り付けてあります。
この施設内ではちょっと目立たない場所にある店舗なので、「こっちですよー」という矢印は必須です。
そこについでにメッセージを書き加えているのですが、その内容は次の2つを伝えることに成功しています。
1つ目は「すぐそばに店があるということ」、2つ目は「店長になかなかユーモアがある」ということ。
たったこれだけのことで、お客様との心理的な距離が近くなる良い事例だと思います。
2014年03月19日
両替手数料とビフォーアフターの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の80回目です。
消費税の増税が目前に迫ってきています。
ということで、消費者の立場から見て買っておくべきもの、という特集をテレビではよくやっているようですが、逆に売り手、特に小売りの立場からして準備することは何があるでしょうか。
値札関係、在庫の調整、とあるでしょうが、知り合いと話をしていて「あれ?これって盲点かも」となったのが、お釣り用の小銭。
確実に必要ですよね。
両替の手数料も値上げされますので、お早めにご準備してはいかがでしょうか。
これに関しては絶対に損はしませんので。
それでは今日のブラックボードです。
〇使用前使用後
こんな感じ
車検やその他の問題で昨年末あたりから日産のカーディーラーへ行く機会が増えたのですが、そのたびにブラックボードを写真に撮ってる気がします。
別に日産の回し者ではないですよ(笑
今回は、エアコンフィルターについてでした。
日産のフィルターは花粉どころかPM2.5も通さないそうで、その説明と使用前使用後のフィルターの現物が取り付けてあります(写真ではわかりにくいですが・・・)。
カーディーラーの場合店舗内での待ち時間は確実にありますからその間に情報提供をするという方法は賢いと思います。
店舗内で時間を持て余している間に、こういったものがあるとついつい読んでしまいますし、今後の商品やサービスの選択にもつながるはずです。
カーディーラーに限らず取り入れることができる方法ではないでしょうか。
2014年03月05日
整体と経営とレンタサイクルの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の79回目です。
昨年末に交通事故をもらいまして、通院は終わったのですが、今でも雨の前などに首が痛くなります。
そういうわけで整骨院に行くことがあるのですが、その先生の仕事と、経営とはどこか似ているような気がします。
これは私の勝手なイメージなのですが、どこかに凄い整体の達人がいて、その先生がツボをぐりぐりっと刺激すればたちまち体が回復する、ということを考えてしまいます。
もちろん、そんなことはあり得ません。
体のバランスの中で、ほぐすべき筋肉を確実にほぐすことで体はよくなっていくのです。
さて、時々ですが経営者の方と話をしていると、一発逆転を狙うような話をされることがあります。
中には「経営って勝負だからね」と威勢のいいことを言い、周りがどんなに止めてもいうことを聞かず、結果失敗して事態を悪化させる方もいらっしゃいます。
整体にしても経営にしても、確実な施術でしか状態は良くならないのです。
今できる事はなんなのか、それを見極めながら確実な経営を行うことが大事だと思います。
それでは今日のブラックボードです。
〇観光案内です
こんな感じ
久留米駅で見つけました。
レンタサイクルのブラックボードです。
隣に観光案内として、梅の開花状況が書いてあるのが面白いです。
せっかく自転車を借りるのですから、どこに行くかという情報は欲しいものです。
それでも単なる観光案内だと、印刷物の方が使いやすいはず。
持ち運びも出来ますしね。
でも、梅の開花情報のように変化のある情報は印刷物ではいちいち対応が大変です。
そういうときにブラックボードを使えば便利です。
2014年02月19日
業務改善助成金と奥ゆかしい話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の78回目です。
たった今、年明け以降ずっとこのブログの出だしを「あけましておめでとうございます」のままにしていたことに気が付きました。
出だし部分はコピーアンドペーストだったからなのですが、その部分の読み直しを忘れておりました。
恥ずかしい話です。
ところで、平成25年度の補正予算が成立しました。
今年度も多くの助成金が準備されているようですので、是非一度ご確認ください。
今回はその中の一つ、厚生労働省の助成金である、業務改善助成金を簡単に紹介します。
内容は、①時給800円未満の事業場が40円の賃上げ計画を提出すること、②従業員の業務改善に役立つ設備の導入やコンサルを実施すること、③実際に賃上げを実施し、その結果を提出すること、によって②の設備投資やコンサル料金の4分の3、最大100万円が助成されるといった制度です。
賃上げも必要だけど設備導入もしたい、といった事業者さんは是非利用を検討してみてください。
ただ、この情報はまだ確報ではありませんので、ご利用の際には詳細の確認をお願いします。
それでは今日のブラックボードです。
〇ちょっと残念
こんな感じ
夜の博多で見つけました。
タイトルがちょっと残念、なのは2点の理由から。
1つ目は、見えずらい位置に置いてあったこと。
2つ目は、せっかくの「旅の方もお気軽にどうぞ」というメッセージが小さいこと。
特に2つ目のメッセージは、この店の店主さんの奥ゆかしさというか人柄が滲み出たなんとも言えない味わいがあり、これが目立たないのはもったいないと思います。
味があっていいなーと思う点はもう一つ。
それは下部に留めてあるひれ酒やおでん盛り合わせの札。
この時期用に作ったのでしょうがメニューと相まってどこか暖かい印象を受けたのでした。
2014年02月05日
小さな店舗の戦略策定と正統派の話
あけましておめでとうございます。
ブラックボード三昧の77回目です。
私の仕事で2月のはじめというと、年末年始のあわただしさも去り、つかの間ゆっくりできる時期なのですが、皆さんにとってはいかがでしょうか。
これが2週目に入ると、来年度の国の事業の輪郭が見え始めそこへ向けた準備で、また慌ただしくなるのですが・・・。
さて、先日、創業まもない店舗の戦略策定の仕事しました。
小さな店舗であり、そこにどんな戦略が作れるのか、と思うかもしれませんが、店主さんと一緒に現状分析からはじめ二日ほどで一つの戦略が完成しました。
今回の支援には、戦略策定の手法を店主さんに体験してもらうという目的がありました。
この二日の支援で、戦略策定手法を身に着けるまでは無理でも、一度体験してもらえば、今後の事業活動のどこかで活かすことはできるはずで、それは決して無駄にならないはずです。
そう考えての支援は、店主さんにとってもいい結果に終わったのではないかと、自負しているところです。
それでは今日のブラックボードです。
〇正統派
こんな感じ
正統派の見本のようなブラックボードです。
ちなみに一番下にあるのが店名です。
この時期の商品であるイチゴ大福と桜餅のPRがしてあります。
原材料も国内産ですよ、ということで。
ここは本当に小さなお店で、知る人ぞ知る、といった感じなのですが、このブラックボードもある一定の角度にならないと見えなかったのは、きっとそういう意図があるんだろうな、と思ったのでした。
2014年01月15日
定期メンテナンスとメモ帳代わりの話
あけましておめでとうございます。
ブラックボード三昧の76回目です。
年末年始の喧騒も去り、そろそろエンジンがかかってきたという頃ではないでしょうか。
何とかやる気が出てきた頃の3連休というのが、うれしい反面つらかったり・・・。
エンジン繋がりというわけではないのですが、事情がありまして車を買い換えようとしているところです。
小さな故障が重なって、次回の車検時の費用が馬鹿にならないからなのですが、同じような年式の父親の車は、故障らしい故障はなくピンピン(?)しているのです。
この差は何かというと、父親の車は細かいメンテナンスを欠かさなかったからではないか、と考えています。
定期的なメンテナンス毎の小さな出費とそれに費やされる時間をきらって、調子が悪い時だけ修理をしていた私の車は結果的に大きな出費が必要になったのです。
これって会社経営にも言える事ではないでしょうか。
一見大丈夫そうでも定期的にメンテナンスをすることで、結果的に出費を抑えることや、危険を回避することができるのではないでしょうか。
それでは今日のブラックボードです。
〇メモ帳代わりに
こんな感じ
私がお世話になっている某所で見つけました。
お仕事の邪魔をしながら、「写真撮らせてください!」ということでパチリ。
ホワイトボードをメモ帳代わりに使っています。
書いては消しができる事を考えると賢いやり方なのではないでしょうか。
今回も、電話番号なんかは、ササッと消して、ということができました。(もちろん写真を撮り終わると再度書いて・・・、とご迷惑をおかけしたわけですが)
現在は、ヌーボードといった持ち運び用の物や、メモ書きがわりに利用できるものが100円ショップで売られていたりもします。
その他、好みの価値に切って利用できる薄い物もありますし、ブラックボードやホワイトボードの用途はかなり広がってきているようです。
2014年01月01日
健康診断と最近の流行の話
あけましておめでとうございます。
ブラックボード三昧の75回目です。
今年は1月1日更新ということで、1年を切りよく始めることができそうです(笑
切りよくということで、毎年この時期に書いている戦略策定のタイミングについてです。
多くの会社は、3月末を年度の区切りとしており、新たな戦略を始めるなら新年度から、ということで準備を進めると思います。
しかし、戦略策定のタイミングに「切りが良い」ということは本来ありません。
必要だと感じた時、何か違和感を感じた時、そういうときはすべからく戦略策定のタイミングです。
更に言うなら、実際は違和感を感じた時では遅いこともあります。
皆さんも、自分では何もおかしいとは思ってなかったけど、健康診断でガンが見つかった、脳血栓が見つかった、という話を聞いたことはありませんか?
戦略の策定とは、必ず経営診断を伴うものであり、それは健康診断と同じことなのです。
自分では気づかなかった小さな問題が後々大きな問題を引き起こすかもしれません。
思い立ったが吉日、ということで一度戦略を立ててみてはいかがでしょうか?
それでは今日のブラックボードです。
〇最近の流行です
こんな感じ
女子高生が作ったとか、女子大生が作ったとか、最近の流行ですね。
こうすることで、消費者とその周りの人々を巻き込むことができます。
例えば、このブラックボードだと、両親、家族、友人、卒業生やその家族、職員とその家族・・・、と過去にその高校と関係した人々が、ストレートに顧客層となります。
つまり、朝倉光陽高校の女子高生が作った商品ですが、同時に顧客層を特定した商品でもあるのです。
そして面白いことに、顧客層を特定した商品の方が売り上げに結びつくことが多いのです。
これが、朝倉に住んでる人が顧客層ですという商品だった場合には、顧客層の幅は広いのですが、ターゲットが曖昧となり、売上には結びつきません。
不思議な話ですが、顧客層が明確で特定されていればいるほど、売上はあがるのです。
例えば、中身は同じ珈琲なのに「朝専用」とすると売り上げが伸びた(ちなみに、売上が伸びたために、発売後に朝専用の味を開発をしたそうです)話や「大人の」と名付けたふりかけなどは良い例です。
余裕がある方は実験してみてはいかがでしょうか。
2013年12月18日
アベノミクスと未来と看板ではないものの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の74回目です。
早いものでもう1年が終わろうとしています。
「すごいよね、小学生の頃とか1年って長かったのにね」と毎年のように話してる気がするのは私だけでしょうか。
今年はアベノミクスという言葉と共に、景気が上昇したという話とそうは言ってもウチには関係ないよという話が交錯した年でした。
皆さんの会社はどうでしたでしょうか。
私が支援を行った実感では、景気の拡大に伴って投資を行えるだけの体力を有していた会社が設備投資を行い、結果としてそれまで見向きもしなかった小さな仕事も受注するようになった、という印象を受けました。
その為に、元々その小さな仕事をしていた会社へは仕事が入らなくなったというのが実情なのではないでしょうか。
では、その中で小さな会社はどうするのかが問題です。
更に小さな仕事を探し出すのか、最低限の仕事が確保できるよう営業をするのか、新たな分野に進出するのか・・・。
なんにせよ、その為には経営の分析と戦略の策定が必要です。
新年度に、そして皆さんの未来に向けて戦略策定を行ってみてください。
それでは今日のブラックボードです。
〇もはや看板ではない何か
こんな感じ
お店の看板の上から、おすすめの本マグロの宣伝です。
せっかくの看板を特大の掲示板変わりにしているわけですが、目立つので有り、かと(笑
しかし、この写真から、単純に看板だけで新しいお客さんは呼べない時代になっているということがわかります。
商品の魅力を如何に伝えるか、如何に知ってもらうか、そういったことを深く考える必要があるようです。
2013年12月04日
小さなノウハウと嬉しいメッセージの話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の73回目です。
最近、就職応援フェアにてセミナーの講師や求職者の誘導をするという仕事をしました。
余談ですが、過去に求職者向けの資料の作成をお手伝いした会社さんが参加されており、今でもその資料に手を加えながら使っていただいており、自分の仕事が生きていることを実感しました。
さて、ここからが本題です。
就職フェアには約100社の会社が参加していたのですが、それぞれのノウハウが出ており興味深く見てしまいました。
たとえば、椅子の並べ方。
普通は正面に向かってまっすぐ学校のように並べているのですが、中には扇形に並べる会社、プロジェクターで投影する資料に向かって斜めに並べる会社、机を囲むように並べる会社と、それぞれのスタイルがノウハウとなった例が見て取れます。
また、ブースに表示する掲示物などの小物の準備や掲示方法にも、ぞれぞれのノウハウがありました。
こういったものも過去の経験からそれぞれの企業で積み上げた立派なノウハウだといえます。
皆さんの事業所にもそういう小さなノウハウがあると思います。
一度、そういったものを棚卸してみてはいかがでしょうか。
きっと新しい発見があると思います。
それでは今日のブラックボードです。
〇メッセージ付カレー
こんな感じ
お昼ご飯に買った弁当の蓋にメッセージがついてました。
「午後もふぁいと」と、手書きで書いてあります。
こういうメッセージは嬉しいものです。
売ってる弁当全てに書いてあるとすると、なかなかの労力なのですが、その労力分の報いはあるのではないでしょうか。
車を使った移動販売なのですが、いつもにぎわっているようですから。
ちなみに別の日は「Thank You またのおこしをお待ちしています」でした。
2013年11月20日
セミナーがあるよーとプロの解説の話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の72回目です。
1月28日にこのメルマガにコラムを連載中の平尾先生が、戦略に関するセミナーを開催されるとのことですので、私も戦略や事業計画について書いてみようと思います。
職業柄、いろいろな会社や事業所、創業予定者の事業計画の作成のお手伝いをすることが多々あります。
その時によくお話しさせてもらうことは、「やりたいこと」と「できること」は違う、ということ。
どんなに素晴らしい計画(というか、経営に関する希望といった方が適切かもしれませんが・・・)でも、資金繰り、人材、設備などの現状で不可能であれば、都度見直すべきですし、どうにもならないのであれば、今回は断念する、という判断も立派な経営判断です。
そして、数年後にその計画を実現するための計画を考えればよいのです。
「その計画の実現」が目標であれば、そこ至るストーリーは戦略と呼べます。
そのストーリーを組み立てる要素には、「できること」「できないこと」という現状分析と「これからできるようにならなければならないこと」は何であるのかの洗い出しが必要です。
これを繰り返すことで、「できること」が増えていき、強い会社となっていくのです。
経営に一発逆転はありません。
もしも、それができるとすれば、それは強い体質なった会社だけです。
これからの競争を勝ち抜くためには、戦略経営が必要です。
是非、1月28日の平尾先生のセミナーへ足を運んでみてください。
それでは今日のブラックボードです。
〇プロの解説
こんな感じ
ちょっと字が小さいですが、カーディーラーの前に置いてありました。
「車の豆知識」を連載中のようで今回がPart3とのこと。
我が家には2台車があり、ディーラーさんに持っていくのは私の仕事なのですが、前回お邪魔した時には気が付きませんでした。
エンジンオイルについてだそうで、なるほどー、と思うこともあり参考になります。
正直、前2回が気になるのですが、今更読むことはできず残念です。
こういったプロが知っている情報はありがたいですね。
レストランやケーキ屋さんやパン屋さんなら、メニューにのっている用語の解説だけでも面白いものになるかも、とか思ったのでした。
2013年11月06日
見通しの良い店とバス停の話
みなさんこんにちは。
ブラックボード三昧の71回目です。
店内の見通しが良い店悪い店というのがあります。
基本的に通りから店内が綺麗に見えるような見通しが良い店の方がいいと私は考えています。
いえ、そこに理由があれば見通しが悪い店でもいいのです。
来店客層の設定や取扱商品によっては、見通しが悪くても、というより悪い方が演出として良いという理由はよくわかります。
問題は、本来見通しのいい店であるはずなのに、悪くなっている場合です。
通り側の一面がガラス張りであるにもかかわらず、たくさんの装飾品・・・、だけならまだしも、どこかの祭りや旅行のポスターなどがガラス一面に貼ってあり、
「えーーーと・・・、肉屋さんですよね?旅行代理店でも祭の実行委員でも、ましてや祭りで出店するわけでもないんですよね?」
という店をよく見かけます。
見通しの良い店というのは、入りやすい店ということです。
せっかくの見通しの良さを、商売に関係ない装飾品やポスターで阻害してはいませんか?
もし思い当たる方がいらっしゃいましたら、今すぐに取り外してしまいましょう。
そして、そのガラスを綺麗に磨くことです。
その方が、お客さんは増えるはずですよ。
それでは今日のブラックボードです。
〇バス停再び
こんな感じ
前にも紹介した(→リンク先)バス停を模した店頭看板です。
時刻表の部分でランチとディナーの時間を表しています・
バス停のようなベンチも準備されていて、非常におしゃれです。
店内もおしゃれなカフェになっており、店頭からの雰囲気作りが勉強になるお店でした。